亀屋清永の清浄歓喜団は、遣唐使より伝えられた日本最古のお菓子! / 京都 東山区 1617年創業 (元和3年)

昭和初期に旧下京区から分かれた鴨川東側の京都市東山区では、祇園・宮川町などの花街や、四条河原町(中京区・下京区)や新京極・先斗町(中京区)に連なる鴨川・三条大橋周辺の三条京阪等の繁華街が賑わっています。 八坂神社・知恩院・清水寺・建仁寺・高台寺・六波羅蜜寺等の社寺や産寧坂・円山公園等の名所に多くの観光客を集め、区内各所に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが何軒も残っています。

1617年創業、日本最古のお菓子 清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)を今に伝える 亀屋清永

祇園四条駅から徒歩7分ほどの場所にある、 亀屋清永。1617年(元和3年)に、寺町三条北入にて「亀屋冶兵衛」として創業されました。江戸時代には禁裏御用達(当時、京都にあった天皇の居所 禁裏御所の御用達)の上生菓子を扱う28軒の1軒であり、京菓子のルーツとも言えるお店の一つです。

という亀屋清永さんの外観はこちら。歴史を感じさせつつも、モダンな印象も受ける素敵なお店です。

別角度からのショット。風格がありますねぇ。

店内には色んなお菓子が並んでいます。今回は遣唐使が持ち帰ったレシピを現在に伝えている、清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)を買いに来たんです。この下にあるお菓子ですね。

清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)以外にも、ブランデー漬けの栗が入った大人の栗羊羹だったりと気になるお菓子が沢山。これはまた来ないとですね。

ということで買ってきました、清浄歓喜団です。この豪華な箱よ。

中には説明紙も入っていました。仏教とともに伝わった唐の菓子「唐果物(からくだもの)」の一種「団喜」、略して「お団」と呼ばれるお菓子です。金袋型の生地に「清め」の意味を持つ7種類のお香を練り込んだ「こし餡」を入れ、胡麻油で揚げたお菓子となります。って言葉だと限界があるので写真に行きましょうwという清浄歓喜団はこちらです。巾着っぽい形した、揚げたお菓子なんです。上の結びは八つあるのですが、八葉の蓮華を表しているそう。せっかくなので、箱と一緒に記念撮影です。パーティー会場に持ち込んだので、紙皿でスミマセン。清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)は、割って食べます。上述した通り餡が中に入っています。シナモンが効いた揚げ菓子って感じで、なんというか不思議な感じ。元々は小豆餡ではなかったそうですが、江戸中期にこの形になったそう。甘いほうが美味しいもんね。

日本最古のお菓子ともいえる清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)、ずっと食べたいと思っていたので、食べることが出来てちょっと感動しました。多少の変化はあれど、1000年以上前にあったレシピが今も残り、それを食べられるって中々出来ない経験ですものね。老舗巡りしてて良かったー!
ちなみに、清浄歓喜団の製法は比叡山の阿闍梨(あじゃり)より習ったのだそう。現在は月の一日、十五日を中心に作られており、タイミングが悪いと売切れもあるのだとか。伺った日が20日過ぎだったのでドキドキしながら行きましたが、無事購入できて良かったです。

—— 亀屋清永 基本情報———-
〇創業年 1617年創業 / 元和3年創業
〇営業時間
・8:30~17:00
※水曜日 定休日
〇住所
京都府京都市東山区祇園石段下南側534
(公式ページ)⇒ 亀屋清永

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