釜めし春で元祖釜めしを / 東京 浅草 1926年創業 (大正15年)

高級店から大衆店、甘味・軽食・ディナーまで何でも老舗で揃えられる街、浅草。今回は釜めしの元祖を提供したお店に伺いました。

1926年創業、一合釜で炊き上げる元祖釜めしを開発した 釜めし 春

銀座線浅草駅、つくばエクスプレス 浅草駅、どちらからでも徒歩5分強の場所にある 釜めし春。1926年(大正15年)創業のこちらのお店は、釜めし発祥のお店としても知られています。初代のおかみが、関東大震災時に釜を使って炊き出しをしたことをきっかけに、一人前のご飯と具材を釜で炊き提供するスタイルにたどり着き、結果今の釜めしが生まれたそう。当時1人前の釜はなかったので、釜自身を職人と共に作るところからはじまったそうですよ。

今回は浅草本店に伺いました。元祖の文字が眩しい。 店頭には釜めしのディスプレイも。外国人のお客さんも多いので、分かりやすくて良いですね。
メニュー表には昔の店舗と写真と、25分ほど掛かります、という案内が。知らずに頼んじゃうと意外に待ちますもんね。釜めし春さんは、久保田万太郎さんにも愛されたお店だとか。近くにある鰻やっこさんもそうですし、浅草には久保田万太郎さんゆかりのお店が多いです。

まずは出汁巻から。美味しい釜めしを待つ間として最高にちょうど良い。

そして手作りコロッケ。昔ながらの手造りの味で嬉しくなります。そして30分ほど待ったころに釜めし登場です。1人前ずつやってきます。 あけるとこんな感じで具がドーンと出てきます。今回は特上釜めし1600円ちょっとで、いくら、エビ、貝柱等、豪華具材がいっぱいです。 取り分けた図。食べる前から美味しさは分かっていましたが、見た目以上に美味しいです。釜めしって最高ですよね。釜めしのお供は赤だし。三つ葉がたっぷり入っていました。

私が伺った日は、大半が外国人観光客の方で、西洋系の人からアジア系の人まで沢山いらっしゃいました。釜めしはとても包容力のある食べ物で、誰でも美味しく食べられるし、ビジュアル的にも中々インパクトがあるので、外国人観光客の方に向いている食べ物なのかもしれません。今度は僕も外国人のお客さんを連れて行こうかな。

——- 釜めし春 基本情報———-
〇創業年 1926年創業 / 大正15年創業
〇営業時間
11:00~20:00
※定休日なし
〇住所
東京都台東区浅草1-14-9
(ぐるなび)⇒ 釜めし春 浅草本店(浅草/釜飯(釜めし)) – ぐるなび

2件のコメント

  1. ・雷門通りが国際通りに突き当たるやや手前の、やっこ鰻の遥か筋向かい見当に、久保田万太郎生誕の地と記した異様に大きな碑が在ります。久保万先生は地元名士の代表格の一人ですから、浅草にはあちこちに句碑も足跡も在るのです。
    ・先生は、昭和38年5月6日に、市ヶ谷の梅原龍三郎邸宴席に出張していた久兵衛の赤貝握りで誤嚥性窒息となり亡くってしまい、同日は俳号に因んで傘雨忌と称されています。そもそも赤貝など滅多に口にしなかったのに勧められて断るのは失礼と食べてしまい、更には喉に詰まって直ぐに吐き出すのは失礼と我慢して厠に向かったのが仇となったらしいです。先生は食通美食家とされてはいますが、元来は余り粋なものや生ものは食べず(弁天山美家古寿司は贔屓だったそうですが)、コロッケに麦酒など野暮な食い物を好んだ、と誰かが書いていたのを私は読んだ記憶があります。それが事実とすれば味の濃い鰻や釜飯など、さもありなんと云う感じですね。

    1. 久保田万太郎氏のこと、改めて知りたくなったのでwikipediaを調べてみました。
      赤貝の話、書かれていますね。
      残念な、亡くなり方ですね…。

      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E4%BF%9D%E7%94%B0%E4%B8%87%E5%A4%AA%E9%83%8E

      久保田氏が美食家であったことはwikipediaにも書かれていますが、どんなものが好きだったのか、は特に書かれていないので、今度エッセーか何かを探してみます。
      その本の中でも、色々老舗が紹介されているんだろうなぁ、という気がしまして。
      今回も勉強になりました!

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