梅泉の伊東で、素朴なお饅頭と道明寺を食べる / 東京 仲六郷 明治時代創業

大田区南端の六郷地区(西六郷・仲六郷・東六郷・南六郷)の地名由来には多摩川下流6村総称説などがありますが不詳です。一帯は1889年(明治22年)に六郷村となり、六郷町を経て現町名に分かれました。仲六郷は、東が第一京浜、西がJR東海道本線、南が多摩川(六郷川)に接し、町域内を南北に走る京急本線の六郷土手駅・雑色(ぞうしき)駅が存在していて、駅名に残る雑色は、かつての宮中雑務係の職に因む旧地名でした。1600年(慶長5年)に徳川家康が架橋した六郷大橋が1688年(元禄元年)の洪水で流出後は、1874年(明治7年)の新橋架橋まで、“六郷の渡し”が多摩川対岸の川崎宿とを繋いでいました。アパート・マンションも多い住宅地・町工場・商業地が混在しているこの町にも老舗の和菓子店が残っています。

明治時代創業、この地で100余年営業を続ける 梅泉の伊東

六郷土手駅を出てすぐそばにある 梅泉の伊東。明治時代にこの地で茶屋として創業された、100年越えの老舗店です。六郷の地はかつて川崎宿へ渡るための重要な拠点。上述の通り1874年(明治7年)までは橋がなく、六郷の渡しを使って対岸へ渡っていました。その橋が建設される時期を前後して創業されたのが、梅泉の伊東さんとなります。

という梅泉の伊東さんの外観。味のある手書き看板です。こちらが横側の入り口。右下の看板には創業百余年と書かれています。

店内に入りました。こじんまりとした店内に、沢山の種類のお菓子が並んでいます。お菓子は合成保存料・防腐剤・添加物、全て不使用とのこと。生菓子や贈答用のお菓子もありました。

今回はおまんじゅうと、道明寺を買いました。前にも書いてますが、名古屋生まれの僕にとっては、この道明寺スタイルが桜餅です。

梅泉の伊東さんには、子供と川崎へ自転車で向かう途中に寄りました。並んでいるお菓子は、全て丁寧に作られた、どちらかというと朴訥感あるお菓子たちで、食べてみると「あぁ、昔食べた美味しいお菓子ってこういう感じだったよね」と懐かしくなりました。この昔ながら感、守って欲しいなぁ。

——- 梅泉の伊東 基本情報———-
〇創業年 明治時代創業
〇営業時間
・9:30~20:00
※火曜日 定休日
〇住所
東京都大田区仲六郷4-17-1
(食べログ)⇒ 梅泉の伊東 – 六郷土手/和菓子 [食べログ]

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