古くから存在する桶川の地名には、沖側(広々した田畑の側)説や起き川(川の水源)説がありますが不詳です。江戸時代は中山道の宿場町・桶川宿が江戸日本橋からの最初の宿泊地とされて発展し、街道沿いには蔵造建造物など面影が残っており、当時は近隣村々での麦・薩摩芋などの農作物の集散地でしたが、一帯で栽培されていた染料の藍(あい)は武州藍、紅色染料・食用油の原料となった紅花(べにばな)は桶川臙脂(おけがわえんじ)と称されて特産品となり、かつて紅花は最上地方(現・山形県)に次ぐ収穫量で、今も べに花ふるさと館・べに花摘み取り園の観光施設があります。農地も残る中で宅地化が進んでいる市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店なども残っています。
1800年代後半創業、隠れうどん王国埼玉の実力者 手打ちうどん いしづか
桶川駅から徒歩5分ほどの場所、旧中山道沿いにあるのが手打ちうどん いしづか。1800年代後半に創業され、既に120年以上の歴史をお持ちとのこと。桶川市にはいしづかさんをはじめ、武蔵野うどんを提供する多くのうどん屋さんがひしめき合っています。
こちらが店舗外観。最近建て替えられたのか、かなりモダンな外観です。 入り口を少しアップで。この絵だけ切り取ると、高級な割烹とか、そんな印象を受けます。 こちらがメニュー表。武蔵野うどんといえば肉汁うどんがメインなのです。牛肉汁にしようか、牛ホルモン汁にしようかかなり悩み、ホルモンをチョイスしました。 天ぷらも美味しそうだったので、野菜天盛りをオーダー。そしてメニューにしれっと書いてある、玉子かけご飯。こんなの頼むしかないじゃん…。 まずは天ぷら運ばれてきました。物凄い量。これで583円は超安い。 そしてこちら牛ホルモン汁のうどん。いやー、うまそう。 武蔵野うどんの流れをくむ、かなり太目のおうどん。コシはかなり強めの、なんというか男らしいうどんです。 こちらが牛ホルモン汁。油コッテリで美味い。コシの強いがっつり系うどんを受け止める力強いうどん汁です。こういう味、大好き。 さして玉子かけご飯。どんだけ食べるんだって話ですがw。 玉子がちょっとしたものなのか、凄く美味い。結構お腹いっぱいだったのですがさらっと食べられました。メニュー化するだけありますね。
武蔵野うどんはあまり食べる機会がなく、凄く久しぶりだったのですが、このコシ凄いです。うどん柔らか党に所属する私ですが、コシうどんはコシうどんで、食べるとやっぱり美味いよね、と思ってしまう浮気性です。
武蔵野うどんは、今や牛肉汁と食べるもの、みたいな流れがあるいますが、元々は武蔵野地方で食べられていた手打ちうどん、という意味。とはいえ改めて食べてみて、この力強いうどんには、やっぱりオイリーな牛肉汁がピッタリ!と個人的に感じます。だから、この組み合わせで広まっていったのでしょうね。柔らか党の僕としても、もう一度食べたくなる美味しさでした。
——- 手打ちうどん いしづか 基本情報———-
〇創業年 1800年代後半創業 / 明治時代創業
〇営業時間
11:00~20:00
※水曜日 定休日
〇住所
埼玉県桶川市南1-7-5
(食べログ)⇒ 手打ちうどん いしづか – 桶川/うどん [食べログ]