法師、1300年以上続く宿でゆったりと / 石川 小松市 718年創業 (養老2年)

石川県南西部で、南が福井県に接し北が日本海に面する小松(こまつ)市は、1940年(昭和15年)の能美郡小松町・安宅町・牧村・板津村・白江村・苗代村・御幸村・粟津村合併で発足し、1955年(昭和30年)及び翌年に近隣諸村一部編入で現市域となりました。平安時代の花山天皇巡行時に梯川(かけはしがわ)畔に松を植えて“園の小松原”と称されたことが小松の地名由来とされます。粟津温泉(加賀温泉郷の一つ)・古刹那谷寺・安宅の関跡(歌舞伎勧進帳の舞台)等の観光名所・歴史遺産で知られています。小松(畳)表(藺草生産北限地)・加賀絹・九谷焼等の伝統品や、蟹・烏賊・甘海老・珍味・魚介加工品・清酒・銘菓(月よみ山路・雪花糖・りんず餅等)・小松うどん・塩焼きそば等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品会社・茶舗・酒蔵(多数)・旅館などが残っています。

718年創業、世界有数の歴史を持つ宿 法師 (ほうし)

粟津温泉北口のバス停から徒歩3分ほど、粟津駅から車で10分前後の場所にある 法師。その歴史は古く、718年(養老2年)に創業されています。かつては世界一古い宿としてギネス認定を受けていた記録もあります(現在は705年創業、山梨の慶雲館さんがギネスを保有)。その歴史は奈良時代の僧・泰澄(たいちょう)の命により、弟子の雅亮法師(がりょうほうし)が718年に湯治場として開業したことが始まっています。以来同じ家系の方が代々運営を引き継いでおり、現在は46代目のご主人が運営されています。法師さんはフランスにある老舗企業向けの経済団体・エノキアン協会に所属をしており、その中でも最も古い企業です。おそらくですが、1つの家計が続けている企業としては、世界最古かと思われます。

という、法師さんは宿泊者向けに粟津駅からの送迎があります。そのバスの横の文字でまずビビる。「ありがとう 創業1300年」、って中々聞かない言葉ですよね。

宿につきました。建物めっちゃカッコ良い。玄関横にも創業一千三百年の文字。私が見たいのは、こういうものなのです。テンション上がる。

入る正面に庭を見て休めるスペースがあって、そこに案内されます。

お庭はこんな感じ。開放感ありますね。縁側っぽくなっていて、ここでお茶を飲めます。後数枚、お庭と、最初に通して頂いた部屋写真が続きます。

で、お薄が出てきて、庭を見ながら少し休憩。で、その後にお部屋にご案内頂きます。

景色も良い、純和風のお部屋です。

1人で泊まっていると思えない席数ですね。

法師さんには見どころが沢山あるのですが、中庭もその1つ。小堀遠州がその原型をつくったとされています。お庭は歩くことも出来るんです。この体験も中々プレシャス。

この中庭の中には、天皇家の方々も泊まった延命閣があります。タイミングがよければ、中を見せて頂けることもあるそうですが、今回は外からだけで。

ここからは建物内の素敵パートをいくつか。

ここから晩御飯タイムです。

順番がバラバラとしてますが、館内ツアー続き。エノキアン協会の展示もありました。

興味ありまくりなのでもらおう!と思って忘れてました。
晩御飯&お風呂の後に再び中庭ツアー。顔つきが変わっててめっちゃ良い。

朝ごはんを食べて終了です。ご飯はどちらもお部屋の入り口まで運ばれて、セルフでセットアップする感じでした。

このサイトを運営して以来、歴史ある宿もいくつか宿泊していますが、法師さんはベストの1つでした。歴史がある、だけででテンションが上がる単純な人間ではありますが、その積み重ねを体験できる重厚な建物が本当に素敵な体験になりました。古い宿、全部周りたい…!

——-法師 基本情報———-
〇創業年  718年創業(養老2年)
〇営業時間
・チェックイン 15:00
・チェックアウト 10:00
〇住所
石川県小松市粟津温泉ワ46
(公式サイト)⇒ 北陸 粟津温泉 旅館 法師【公式】

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