五楽堂、宇宙へ飛んだ煎餅を買う / 埼玉 草加市 1905年創業 (明治38年)

埼玉県草加市は、江戸時代は大半が天領で、日光街道・奥州街道の江戸から2番目の宿場町・草加宿として栄え、周辺部では稲作が盛んであった場所。地名由来は綾瀬川右岸の“そが(砂地の意味)”とされていますが、徳川秀忠が鷹狩りで舎人(とねり、現・東京都足立区)宿泊の際に原野の草木刈りをして新道を造成したところ“草の大功”故に“草加”と命名させたとの説もあります。全国に知られる“草加煎餅”は米どころの上に醤油産地の野田(現・千葉県)に近く、大勢が往来する宿場町であったことにより江戸時代からの名物となりました。今も市内には数十軒の煎餅店があり、老舗も多数残っています。

1905年創業、宇宙へ飛んだ煎餅を作った 五楽堂 (ごらくどう)

谷塚駅から徒歩4分ほど、草加駅から車で5分前後の場所にある 五楽堂。1905年(明治38年)に、篠田五郎右衛門氏が山五の屋号で団子屋として創業されたことが始まりです。お茶・団子と共に当時からせんべいを売っており、美味しいお煎餅のあるお店として知られていたそうです。二代目の篠田保氏の時代に煎餅を本業にされ、篠田保商店へと改名。三代目の篠田清氏の時代に、現在の屋号である五楽堂へと変更されています。タイトルに書いた宇宙へ飛んだ、については後ほど出てきますが、さいたま市出身の宇宙飛行士・若田さんがディスカバリー号で宇宙に行った際に、五楽堂さんのお煎餅を持って行かれています。

という、五楽堂さんの看板です。看板から明治創業とわかるのに好感が持てます。

お店の外観です。見切れていますが、上に高いお店でした。

店内に入りました。様々なお煎餅が並んでおります。

上述した宇宙飛行士・若田光一さんのお煎餅です。写真の横にある せいろ古武士が、宇宙に行ったお煎餅です。2000年のことなので、もう四半世紀前なのね。

ということで買ってきました。せいろ古武士です。備長炭で焼いているのが特徴です。
パッケージ裏側です。うるち米・醤油・砂糖・昆布と最小限の原料ですね。
1枚取り出した図です。備長炭・炭火手焼と書かれています。
パッケージ裏側です。宇宙へ飛んだ草加せんべい!!のコピーが良いですね。宇宙へ行ったのは2000年10月13日とのこと。 美しい焼き色ですね。香ばしくって美味しかったです。

お伺いするまで、宇宙に飛んだお煎餅の存在すら知らなかったのでビックリしました。これ、すごい強いキャッチコピーですね。見た瞬間に「買いたい!」という気持ちになりました。味ももちろん最高だったので、宇宙へ飛んだという情報と共にお土産に渡すと良さそうです。

——-五楽堂 基本情報———-
〇創業年 1905年創業 / 明治38年創業
〇営業時間
・9:30 – 19:00
※日曜日 定休日
〇住所
埼玉県草加市瀬崎2丁目36−15
(公式サイト) ⇒五楽堂 草加せんべい|草加煎餅|おせんべい|お煎餅|通販

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