神戸の地名は、現在の三宮・元町周辺が古くから生田神社の神封戸(じんふこ、租税・課役等の神社奉仕住民)集落“神戸(かんべ)”だったことに由来します。神戸市中央区は、1980年(昭和55年)に葺合区(ふきあいく)とフラワーロード以西の生田区(いくたく)とが合併して生まれた神戸都市圏の中心部です。国内東西航路・大陸交易の拠点として古くから栄えた兵庫港(大輪田泊/兵庫津)近隣の旧・神戸村に、1868年(慶應3年)に外国人居留地が置かれ後の神戸港が開港して一帯は急速に発展しました。三宮・元町・トアロード・異人館が並ぶ北野町山本通・旧居留地・南京町・メリケンパーク・神戸ハーバーランド・ポートアイランド・六甲山地の布引の滝・生田神社・楠木正成を祀る湊川神社等の繁華街・観光名所が連なり、老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が何軒も残っています。
1923年創業、日本で初めてウィスキーボンボンを作った ゴンチャロフ製菓
1923年(大正12年)、ロシア革命から逃れるために神戸から亡命したロシア人ゴンチャロフ氏は、神戸の北野町でウィスキーボンボン等の製造・販売を開始しました。これがゴンチャロフ製菓の始まりです。北野町のお店は既になくなっているため、今回は当時の1号店の近くにある、三ノ宮駅直結の、ゴンチャロフ さんちか店へお伺いしました。
こちらが店舗外観。過去伺った老舗の中で、圧倒的にキラキラしている…! 少し別角度でディスプレイを。飾っておきたくなるカワイイパッケージのウィスキーボンボンが並んでいます。 ウィスキーボンボンから始まったゴンチャロフ製菓さんですが、今は日本酒入りのものや、一般的なチョコレート、焼き菓子等々、沢山のお菓子を販売されています。どれも美味しそうだったのですが、ここは創業当時の看板メニュー、ウィスキーボンボンを購入しました。箱がキラキラしてて、良いもの感漂いますね。
開けると5つのウィスキーボンボンが並んでいます。中身は全部同じだった(と思う。お酒が弱いので違う可能性もあります)のですが、パッケージがそれぞれ異なっていて超かわいい。ミニチュアとして飾れますね。 中身はこんな感じ。ボトル型のチョコレートですが、その中には…たっぷりとお酒が入っています。見えづらいかもですが、この空洞に見える部分に全部お酒が入っているんです。ウィスキーボンボン、食べるのが20年ぶりぐらいだったのですが、お酒がある程度飲めるようになった今食べてみると、これ滅茶苦茶美味しいチョコレートなんですね。昔はただ苦いだけ、と感じてたんですが、今食べてみると甘さと苦さのバランスが素敵で、次々食べたくなってしまいます。というか、5つその場で食べきってしまい、お酒の弱い私は軽く酔っぱらう結果に…。とはいえ、こんなに美味しく酔っぱらえるなんて、なんて素敵なお菓子なんだろう。甘いのとお酒を組み合わせるのは、なんというか流石ロシア人w。
——- ゴンチャロフ製菓 基本情報———-
〇創業年 1923年創業 / 大正12年創業
以下は、さんちか店の情報となります。
〇営業時間
10:00~20:00
※不定休 (さんちか休みに準ずる)
〇住所
兵庫県神戸市中央区三宮町1-10-1
(公式サイト)⇒ ゴンチャロフ製菓