東京 銀座 佐藤養助(1860年創業)

江戸時代に置かれた銀貨幣鋳造所(銀座)に地名を由来する中央区銀座は、明治時代に文明開化を象徴する町として銀座煉瓦街が建設されて栄えてきました。現在の銀座8丁目付近で芸妓能楽師に因んで称された金春(こんぱる)芸者で賑わった幕末からの花柳界が、明治政府高官などの贔屓により新橋花街として江戸時代以来の柳橋(現・台東区)と共に「柳新二橋」と称し発展し、昭和中期の最盛期を経て今も中央区築地にかけて10軒以上の料亭と数十人の芸者を擁しています。東京を代表する地域ブランドのショッピング街として、大繁華街として、また夜の高級な社交の場として今に至っており、各所に老舗の飲食店や和洋菓子店などが数多く点在しています。

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稲庭干饂飩の製造技術は宗家の稲庭(佐藤)吉左エ門家が代々その技術を受け継ぎ、1665年(寛文5年)に製法が確立したと言われており、1690年(元禄3年)に吉左エ門家は久保田藩(現秋田県)の藩主佐竹侯の御用處となりました。時が流れ、一子相伝・門外不出の干饂飩の技法が絶える事を心配した当時の稲庭吉左エ門から二代目佐藤養助(吉左エ門の四男で養子)に向けて特別に稲庭饂飩の製法が伝授されて、1860年(万延元年)に佐藤養助商店は誕生しました。
他の代表的なうどんとして知られる讃岐うどんや水沢うどんは一般的には生麺として知られています。
ですが、稲庭うどんが他のうどんとは一線を画する大きな特徴は、素麺にも見られるような乾麺であるということ。それ故に独特のなめらかさが強いコシがあります。
乾麺なのは、寒い地域の保存食として用いられていたことに由来しているそうです。
伝統を感じるお店ではありますが、前衛的な品揃えもあります。

早速スタンダードなおろしだれとごまだれのつけうどんをオーダー。
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艶やかな食感とのどごしがたまりません。どんなお汁にもマッチしてくれます。
何より…麺の艶やかさ、麺の放つオーラ。一見繊細ですが、抜群にコシがあって食べ応えも十二分にあります。
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そしてこちら、秋田県の名産比内地鶏を使った刺身と天ぷらもオーダー。
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刺身もプリップリで新鮮。わさび醤油が最高に絡みます。そして天ぷらも良質な油を使って上げられているのがすぐに判るほど、サクサクで香ばしい風味。

今回は変わり種としてタイ風グリーンカレーうどん、レッドカレーつけうどんもオーダー。
正直あまり想像がつかなかったのですが、これがとにかく絶品。
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伝統を重んじるだけではなく、前衛的なメニューも取り揃えている佐藤養助。お店の出で立ちや店内も、歴史情緒だけではなく現代風にモダナイズドした雰囲気も伝わってきました。

場所は銀座から新橋方面に少し歩いた銀座六丁目。隠れ家的な老舗名店といえます。
お一人でも、ご家族やご友人、外国人の方のおもてなしにも持って来いだと思います。

———-稲庭うどん佐藤養助 基本情報———-
〇創業年 1860年 / 万延元年
〇営業時間
月~金
11:30~15:00(L.O.14:45)
17:00~翌2:00(L.O.翌1:30)
土・日・祝
11:30~22:00(L.O.20:50)
ランチ営業、夜10時以降入店可、夜12時以降入店可、日曜営業
〇住所
〒104-0061 東京都中央区 銀座6丁目4−17

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