石川県庁所在地の金沢市は、江戸時代は加賀・能登・越中の三国を治めた加賀藩(102万5千石)前田家の城下町として繁栄。金沢の地名は、芋掘り藤五郎が山芋洗いの際に砂金が出た“金洗いの沢”(“金城霊澤”、兼六園内の金沢神社隣の泉)に由来するとされています。加賀野菜・鰤・ズワイガニ(雌は香箱ガニ)・清酒等の県特産食品を始め、治部煮・かぶら寿司・ごり料理・笹寿司・金沢おでん等の加賀料理・郷土食や各種和菓子等の食・菓子文化も豊かで、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が数多く残っています。
1625年創業、金沢で最も古い歴史を持つ 福光屋
小立野のバス停から徒歩1分ほど、金沢駅から車で16分前後の場所にある 福光屋。1625年(寛永二年)に創業した酒蔵です。越中・福光町(現、富山県南砺市福光)からやってきた6代目・塩屋太助氏が、質屋で成功したお金で安永年間(1700年代後半)に酒蔵を購入し、塩屋の屋号で酒造りを始めます。7代目・太助氏が先代の出身地から福光屋と名を改め現在に至ります。金沢市の中では最も歴史のある酒蔵です。
という、福光屋さんは本社横に売店があるので、そちらへ。

近年リニューアルされたロゴがかわいいのです。

店舗は横に長い作りをしていて、福光屋さんのお酒と、お酒に合うおつまみ系がいくつか販売されています。
お酒をアップでどうぞ。ラベルが可愛くて、女性向けと思われるものも多数あります。

お伺いしたのが2月でバレンタインも近かったことから、ショコラリキュールも販売されていました。

ではまずそちら、百々登勢 SWEETS ショコラリキュールから(現在は終売です)。
ラベルをアップでどうぞ。百々登勢は熟成酒のシリーズで、それにカカオを混ぜ込んでいるそう。
ラベル裏側です。米焼酎・清酒・ココアパウダー・カカオマス・蜂蜜等が入っています。
牛乳で割って飲みました。大人のカルアミルクっぽくてめっちゃ美味しい。

と、福光屋さんといえば加賀鳶ですよね、ということで純米吟醸を買ってきました。
ラベル部分をアップでどうぞ。
ラベル裏側です。精米歩合は50%5割、60%5割の混合だそう。キレのよい飲み口が特徴、とありますが、キレがありつつも、旨味がしっかり感じられるやや甘口よりで美味しかったです。

福光屋さんは、私が初めて蔵見学をさせてもらった場所なんです。もう10年近く前で、当時の県庁職員の方にご案内頂きまして。現在は予約制で唎き酒とセットになったコース等も展開されています。まだ時間が取れず伺ってないのですが、あの頃より少し詳しくなった今だからこそ、また行きたいんですよねぇ。今年中に行けるかな。
——-福光屋 基本情報———-
〇創業年 1625年創業 (寛永二年)
〇営業時間
・10:00 – 18:00
※無休
〇住所
石川県金沢市石引2丁目8−3
(公式サイト)⇒ 福光屋オフィシャルサイト