あん餅雑煮が食べられるエビスヤ本店 / 香川 高松 1910年創業 (明治43年)

香川県の県庁所在地である高松市は、江戸時代は高松松平家(水戸徳川家の分家)が治める高松藩の城下町で、瀬戸内海に面する港町として栄えました。高松の由来には高松郷(現・古高松地区)辺の大きな高い松による等の諸説がありますが、1588年(天正16年)に豊臣秀吉家臣の生駒親正が高松郷西方の現在地に築いた城が高松城と称され城下町の地名にもなったようです。日本三大水城の一つである高松城(玉藻城)址・栗林公園・仏生山法然寺・屋島等の観光名所が多数あります。香川県は、“讃岐うどん”で知られて生産量・消費量が日本一の“うどん県”ですが、高松市にも老舗のうどん店等の飲食店・和洋菓子店・食品店が多数残っています。

1910年創業、高松名物?あん餅雑煮が食べられるエビスヤ本店

琴平線片原町駅から徒歩5分ほどの場所にあるエビスヤ本店。1910年(明治43年)に、和菓子店として創業し、現在は4代目のご夫婦と5代目の方が切り盛りされています。昭和に入ってからは喫茶部も併設し営業されています。

こちらが店舗外観。右側がお持ち帰り用の販売で、左側が喫茶室への入り口です。

こちらが喫茶室の正面玄関。今回はどうしても食べたいものがあるので喫茶部へ伺いしました。

狙いはもちろんこれ、あん餅雑煮です。なんと、雑煮の中にあんこが入ったお餅が入っているんです。

喫茶部のメニューはこちら。右下にあります、冬季限定のあん餅雑煮!

ということで頼みました。雑煮、青海苔、お茶のセットです。

こちらがあん餅雑煮にアップ。雑煮は白みそ仕立てでかなりの甘口。その甘口に餡入りのお餅が入るという甘い×甘い味、っぽい。

という事前情報を基に食べてみたのですが、まあ確かに甘いんですけど、クリームシチューっぽい甘さで全然嫌じゃないです。ってか美味しい。上に載っている鰹節のしょっぱさも加わって、相当美味しい。

セットで付いてくる青海苔をのっけると、更にしょっぱさが増します。良いアクセントになって、これもまたイケる!ちなみにあん餅はこんな感じです。餡子が透けて見えますね。奇麗な絵でなくて申し訳ないのですが、こんな感じで本当にアンコが入っています。甘めの雑煮の中から出てくる甘みでしたが、思ったほどくどさもなくって、これ美味しいじゃない!という感想しか出てきませんでした。事前期待と違い過ぎてビックリです。

日本各地の雑煮のお話になった際に、オチのように使われる高松のあん餅雑煮ですが、個人的にはかなりのヒットで、とっても美味しく頂けました。何事もチャレンジしてみないと分からないものですね…。
白みそと餡子が入った雑煮、と聞くと違和感ある人が大半だと思います。が、だまされたと思って食べてみてください。きっと味の新境地に出会えますよ。

———エビスヤ本店 基本情報———-
〇創業年 明治43年 / 1910年創業
〇営業時間
9:00~18:30
※水曜日 定休日
〇住所
香川県高松市片原町2-2
(さんラボ!サイト)⇒エビスヤ本店和菓子 / 高松市さんラボ!

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