あみだ池大黒の、「大坂の掘り起こし、岩おこし」 / 大阪 西区 1805年創業 (文化2年)

大阪市西区は、近年は都心業務地区に隣接した住宅地として高層集合住宅の建設も相次いでいます。東部の下船場・堀江地区は江戸時代以来、既に大半が埋め立てられた多くの堀川が掘削され、既に市中央卸売市場に統合された魚市場・海産物問屋等が立地した水運の町でした。江戸期からの新町遊廓・堀江新地(花街)や明治からの松島遊郭も昭和中期までは栄えていました。堀江・新町や旧問屋街跡の靱(うつぼ)公園周辺等がカフェ・レストラン・服飾・インテリア・雑貨店等の新しい集積地として若者で賑わい、区内には老舗の飲食店・和菓子店などが残っています。

1805年創業、戦場の兵隊に配られる『恩賜の御菓子』の製造を手がけた あみだ池大黒

西長堀駅の駅から徒歩4分ほど、大阪駅から車で20分前後の場所にある あみだ池大黒本店。1805年(文化2年)に、小林林之助氏が長堀川畔あみだ池にて粟おこしの製造を始めたことで、その歴史がスタートします。当時の長堀側は千石船の往来が盛んで、船底にたまる余剰米を安く買い取っておこし作りがはじまったそうです。当時大坂で河川の「掘り起こし工事」が多かったことから、福を呼ぶ「大坂の掘り起こし、岩おこし」として全国に広がっていきました。

また、1899年(明治32年)の日露戦争時は明治天皇より戦場の兵隊に配られる『恩賜の御菓子』として万箱の発注があり戦地に配られ、その結果大阪の名物としておこしが認知されたそうです。

という、あみだ池大黒さんから、しょうが入り岩おこしをお取り寄せしました。

岩おこしは、水飴・うるち米・砂糖・しょうが・胡麻等でできています。
パッケージの横には「大阪産(もん)名品」のマークもついています。大阪で50年以上の伝統や物語がある商品が認定される制度です。

今回は大判サイズ10枚入りを購入しています。

一つ取り出した図。

パッケージ裏側です。

パッケージ裏側の文字が読みづらかったのでアップでどうぞ。
取り出すとこんな感じ。生姜感があって美味しい!

岩おこし、おそらく子供の頃食べていると思うのですが、あみだ池大黒さんのだったのか、他社さんのだったのかまで記憶にありません。ただ食べて、「あ、この味知っている!」とは感じたので、やっぱりあみだ池大黒さんのだったのかしら。お米の甘味と生姜の辛さのバランスが良く、健康的なおやつだなぁって感じました。ロングセラーの理由が理解できました。今度は粟おこしも食べたい!

↓楽天で購入できますよ。

 

———あみだ池大黒 基本情報———-
〇創業年 1805年創業 / 文化2年創業
〇営業時間
・月~金 9:00~18:00
・土日祝 11:00~17:00
※年末年始 休み
〇住所
大阪府大阪市西区北堀江3-11-26
(公式サイト)⇒あみだ池大黒公式サイト

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