名古屋市の中核である名古屋市中区は、中部地方・愛知県・名古屋市の経済中枢機能が集中し多くの企業本社が立地しています。オフィス街の丸の内、官庁街の三の丸、金融街の伏見・丸の内周辺、元は大須観音の門前町で電気街として栄えてきた活気ある商店街の大須、中部地方最大の繁華街である栄や錦通、歓楽街の呉服町通など多彩な都市の要素を備えています。栄には久屋大通公園が広がり、松坂屋名古屋本店・三越名古屋栄店等の商業施設が建ち並んでいます。区内には御園座・中日劇場・大須演芸場等の文化・芸術施設も集まり、老舗の飲食店・和菓子店・食品店なども多数点在しています。
1907年創業、今も昔も変わらないスタイルで料理とお酒を提供する 大甚本店
伏見駅から徒歩3分、名古屋駅からでも徒歩20分ほどの場所にある 大甚本店。1907年(明治40年)に創業され、戦災により店舗が焼失。戦後はバラック小屋で営業されていた時期もあるそうですが、1954年(昭和29年)に現在の店舗に移れ営業を続けていらっしゃいます。
こちらが店舗外観。歴史あるカッコ良さが漂うお店です。
中に入ると、日本酒が迎えてくれます。続々と旅立つ熱燗たちw。
大甚本店さんは、作り置きのおかずを自分でとっていくタイプのお店です(一部焼き魚等のオーダー後に作られるオカズもあり)。
第一弾のオカズはこちら。穴子、鳥肉、ポテサラです。
こちらは、創業当時から名物である穴子。愛知県は知多半島で穴子が取れるので、私も子供のころは穴子沢山食べてました。懐かしい味。
ポテサラは黄色みが強め。昔ながら!という表現が似合う美味しい奴。ビールがススむw。
追加のおかずを見に行ったところ、なんと明宝ハムが!。東海地方に育った人間なら全員しっているであろう高級ハムです。見つけちゃったらオーダーするしかないw。美味い!!
大甚本店さんは食べたお皿を片付けずに席に残しておいて、そのお皿を数えて計算を行います。右奥のお隣さんは、お皿が渋滞気味でしたw。
大甚さんは、近くに住んでいた当時から名前は聞いたことはあっても、高校生だったので、伺う機会がなかったんですよね。あれから20年以上経過し、今回初めてお伺いしたのですが、何だかいい場所だなぁ、としみじみ感じつつお酒を飲んでいました。
味も勿論なんですが、相席前提で知らない人と会話が始まる感じだったり、全体を包み込んでいる雰囲気だったり、お店の人の優しさだったり、と、「ああ、ここはいいお店だな」と感じられるポイントが沢山あるんですよね。16時から空いているお店なので、今度から0次会で伺うことになりそう。大甚さんだけを目的にしてもよいだろうし、他のお店に行く前 or 〆に使うのも良さそうです(とはいえ21時閉店なので2軒目利用は難しそうですがw)。
——–大甚本店 基本情報———-
〇創業年 1907年創業 / 明治40年創業
〇営業時間
[月~金]16:00~21:00(L.O)
[土]16:00~20:00(L.O)
※日曜・祝日 定休日
〇住所
愛知県名古屋市中区栄1-5-6
(食べログ)⇒ 大甚 本店 (だいじん) – 伏見/居酒屋 [食べログ]
・大甚本店は、私も嘗て出張時に早めに仕事を片付けて、夕方から神棚の下あたりに陣取って陶然の時を過ごしました。料理と酒と雰囲気とが相俟って、東京にも滅多に無いような名酒場ですよね。
・此処の清酒は、広島西条の賀茂鶴に特注の樽酒で、樽の香りが苦手な人向けに灘の菊正宗もありましたね。入って直ぐの燗付け場の、木枠をはめた鍋の湯に浸かっている銚子を眺めただけで、さあ喰って呑むぞ、と昂揚しましたね。
・清酒と云えば、昨今では酒場で、酒の冷や、と注文すると、ウチでは冷やしてなくて常温になりますが、と返ってくる傾向がが、街の一杯呑み屋ばかりかある程度の老舗にまで広がってきています。その常温の酒のことを、冷や、と云うので、冷たく冷やした酒は冷酒と云うのですが。そんな處では端から、常温で、と注文しなければ通じないご時世です。冷や酒と親の意見は後で効く、の冷や酒は昔の格言ですから冷酒のことではないでしょう。
・それと同様に、酒を燗で、と注文すると、熱燗ですね、と返されたり、熱燗一本、と奥に通したりする傾向も強いですね。これもチェーン店居酒屋どころか個人店でも同様です。燗酒も、日向燗、人肌燗、ぬる燗、上燗、熱燗、飛び切り燗、とあるそうですが、精々、ぬる燗上燗熱燗の区別位はつけて温めてくれると良いのですが、今は燗酒=熱燗だと思っている處が多いみたいです。若い店員さん達には無理でしょうから、店主や店長が教えなくてならない筈ですが、肝心のその輩自体が判っていないのでしょうね。尤も自動燗付け機でやっている處では燗の案配など土台無理なんでしょうが。