岐阜県は、かつては大半が美濃国と飛騨国でした。戦国時代は斎藤道三や信長が居城し、江戸時代には天領・旗本知行地や大垣藩10万石など複数の小藩で、旧東山道が中山道として整備されました。織田信長が稲葉山城下の井ノ口を（中国の周王朝誕生時に鳳凰が舞い降りたとされる岐山と孔子生誕地の曲阜から）岐阜と改名したと伝わるなど地名由来には諸説があります。明治から昭和後期位は岐阜市周辺の繊維工業が栄え、古くから土岐・多治見等各市の陶磁器（美濃焼）・関市の刀剣類などでも知られています。内陸8県の一つで山岳地が多いことによる国内有数のヒノキ等の林業や各務原市の航空・自動車関連金属加工などの製造業も盛んです。世界遺産の白川郷・五箇山の合掌造り集落（白川村）を始め飛騨・高山・馬籠宿・郡上八幡・長良川鵜飼・日本ライン等の歴史ある景観・街並みや豊かな自然が多くの観光客を集め、県内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。