新潟県中南部の長岡市は、人口が県下第2位で中越地方の中心都市であり有数の豪雪地帯。江戸時代は堀家を経て牧野家の長岡藩・長岡城の城下町で、1870年(明治3年)に支藩・三根山藩からの窮乏支援米を教育費に充てた“米百俵”の逸話で知られています。コシヒカリ・大口蓮根・清酒(清泉等)・栃尾あぶらげ等の特産品や長岡生姜醤油ラーメン・イタリアン・洋風カツ丼・笹だんご等の名物も多数あり、市内には老舗の和菓子店・食品店などが点在しています。
1805年創業、長岡藩御用達の和菓子店 紅屋重正 (べにやしげまさ)
大手通2丁目のバス停から徒歩3分ほど、長岡駅から徒歩9分ほどの場所にある 紅屋重正。1805年(文化二年)に初代・庄五郎氏が飴屋の屋号にて長岡城大手門前に創業した和菓子店です。本店は創業時と同じ位置で営業を続けています。1844年(弘化元年)には長岡藩の御用菓子店として指名を受け、その際に米飴や現在も名物として知られる大手饅頭を献上されています。以前は新潟市内にも店舗を構えられていましたが、今は長岡市内の本店と長岡市内の提携店舗でのみの販売となっています。結果、新潟市内に店舗があった頃よりも、幅広い地域から購入されるようになったのだとか。
という、紅屋重正さんの本店外観です。入り口には大手饅頭を蒸していた蒸し器が、どーんと鎮座しています。
店頭の看板です。糀食パンホイップあんバターとか是達美味しいやん。
店内に入りました。コの字型の店舗となっています。
で、大手饅頭ですよ。持ち帰りで家で蒸し立てに出来るタイプがこちら。
もちろん1個単位で、その場で食べるやつもありますよ。
しかしお菓子の種類が多くて目移りしますね。
で、購入したのがこちらです。いわゆる酒饅頭の一種で、糀の香りがふわっとするのが、美味しさを予感させてくれます。甘味も程よくてほんと美味しかった〜。
なぜ大手饅頭というのだろう、とあんまり調べず購入し、記事を書く段になってその意味を知りました。長岡城の大手門近くで作られるお饅頭だかだったのね、と。江戸時代に作られたその味が今に継承され、初めて食べても郷愁の味がするのは不思議な感じです。長岡行ったらまた食べたいな。
——紅屋重正 基本情報———-
〇創業年 1805年創業 / 文化二年創業
〇営業時間
・9:00 – 17:00
※不定休あり
〇住所
新潟県長岡市表町1-10-35
(公式サイト)⇒ おかげさまで創業二百年、御菓子司紅屋重正。