福井県敦賀市は旧越前国敦賀郡(県嶺南地方)ですが、木の芽峠で他の越前地域とは遮断されていて、江戸時代は小浜藩(若狭国)の支藩でした。地名由来には、崇神天皇の時代に朝鮮半島から渡来した“都怒我阿羅斯等(ツヌガアラシト)”に因んだ“角鹿(つのが)”が713年(和銅6年)に“敦賀”となった等の複数説があります。古代より、特に江戸中期から明治中期には北前船により、蝦夷地(現・北海道)からの板昆布が敦賀湊で水揚げされ、琵琶湖経由で京・大阪へ送られていました。出汁昆布・手漉きおぼろ昆布等の加工品生産量は現在も全国の8割以上で、他にも魚肉練り製品・へしこ・鰊寿司(麹漬)・水仙饅頭(葛饅頭)等の特産品・名物が数多くあります。市内には越前国一宮の氣比(けひ)神宮・敦賀赤レンガ倉庫・敦賀鉄道資料館(旧敦賀港駅舎再現)等の観光名所と共に、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が何軒も残っています。
1890年創業、敦賀の地で100年以上和菓子店を経営する お菓子処あさみ
敦賀駅から徒歩16分ほどの場所、車で6分の場所にある 御菓子処あさみ。1890年(明治23年)に敦賀で創業された、この地で100年以上和菓子店を経営されている、地域密着型の和菓子店です。
こちらが店舗外観。沢山のノボリがたっていて賑やかです。 中に入りました。ディスプレイには様々なお菓子が並んでいます。ディスプレイの上には、敦賀名物 水仙まんじゅうもありますね。
どれにしようか悩んだ結果、敦賀では”でっちようかん”と呼ばれる蒸羊羹がポピュラーだとお伺いし、今回は栗入りの栗でっちようかんを購入しました。
あんまり写真変わってませんが、こちらが栗でっちようかんを袋から出した図。蒸羊羹らしく、もっちり感を残しつつ甘くって美味しい。栗も良いアクセントになってて良いですね。
御菓子処あさみさんは、地元の昔ながらのお菓子屋さんって感じで、定番商品から季節の商品まで並んでいて、選ぶのに悩みました。最終的には敦賀らしい(と思われる)栗でっちようかんにしましたが、あさみさんは他にも”薄皮まんじゅう”や、”そばまんじゅう”も名物なので、次回伺うことがあれば、そのどちらかを食べたいなぁ、と思っています。まあ多分両方買いますがw。
—— 御菓子処あさみ 基本情報———-
〇創業年 1890年創業 / 明治23年創業
〇営業時間 ※定休日不明
〇住所
福井県敦賀市神楽2-6-21
(公式サイト) ⇒ 御菓子処 あさみ | 福井県敦賀市の和菓子専門店