天野屋蒲鉾店の赤巻・昆布巻・しぐれ / 富山 高岡市 大正初期創業

富山県西部の中心都市である高岡市は、2005年(平成17年)に旧・高岡市と1町とが合併して発足。江戸時代 1609年(慶長14年)に加賀藩主 前田利長が築いた高岡城の城下町として発展し、高岡は利長が築城・開町に際して“詩経”の一節<鳳凰鳴矣于彼高岡(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)>に由来して命名したことが地名の由来です。江戸時代に北前船寄港地だったことから昆布消費が盛んで、とろろ昆布・昆布巻・昆布巻蒲鉾・昆布飯・昆布おにぎり等の特産品・地場食品や昆布使用の和洋菓子等が豊富で、市内には老舗の和菓子店・食品店などが残っています。

大正初期創業、富山の伝統的な蒲鉾の製造販売を行う 天野屋蒲鉾店

片原町のバス停から徒歩9分ほど、高岡駅から車で10分前後の場所にある 天野屋蒲鉾店。大正初期に創業された100年越えの蒲鉾店です。天野屋蒲鉾店さんのウェブサイトによると、富山県で祝い蒲鉾が生まれたのは、加賀藩の伝統の祝膳を進化させ明治期に生まれたものなのだそう。また、板に乗っていない巻き蒲鉾は北前船から昆布が運ばれ、そこから昆布巻きが生まれ、赤巻きは形を合わせる形で後で誕生したものなのだそうです。

という、天野屋蒲鉾店さんから、昆布巻き(真ん中)、赤巻き(右)と、しぐれ(左)という刻んだ昆布入りの蒲鉾のセットを購入しました。

まずはしぐれからです。蒲鉾に、刻んだ昆布が練り込まれています。

切り分けた図。食感も味も向上していてとっても良い!

ついで、昆布巻かまぼこです。富山の定番ですね。

裏側です。たら・ぐちを使っています。

切り分けた図。すっかりお馴染みの味となりました。

そして、赤巻です。富山だとうどんによく入っているイメージ。

上述したように。天野屋蒲鉾店さんによると、昆布巻きが先にあり、その模倣として生まれたのが赤巻なのだそう。よりシンプルなほうが後で生まれているって何だか面白いですね。富山の蒲鉾文化、もっと詳しくなりたいなぁ。

———-天野屋蒲鉾店 基本情報———-
〇創業年 大正初期創業
〇営業時間
・8:00-17:00
※定休日
〇住所
富山県高岡市川原本町10-37
(公式サイト)⇒ ::富山の蒲鉾::天野屋蒲鉾店ホームページ

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