天野屋で、江戸期の唯一の甘味源、明神甘酒とかき氷 / 東京 外神田 1846年創業 (弘化3年)

江戸時代の江戸府内からみて神田川(外堀)の外側であったことに由来する千代田区外神田は、江戸時代初期に武蔵国豊島郡芝崎村(現・千代田区大手町)から神田台(現・千代田区神田駿河台)を経て遷座してきた神田神社(神田明神)の鳥居前町として栄え、同神社は東京有数の初詣先であり、その神田祭は日枝神社の山王祭と共に江戸以来の伝統行事です。また台東区秋葉原にかけては家電製品からPC関連・アニメ・ゲームなどのサブカルチャーに至るまでの世界有数の秋葉原電気街が連日賑わっています。近年には秋葉原UDXのような複合型オフィスビルなども生まれている中で老舗の飲食店や食品店が何軒か残っています。

1846年創業、江戸の甘味として知られた明神甘酒を製造・販売する 天野屋

新御茶ノ水駅、御茶ノ水駅のどちらからも徒歩5分ほどの場所、神田明神の大鳥居の左手にある 天野屋。1846年(弘化3年)に、京都から出てきた天野新助氏によって創業された店舗です。元々天野氏は、弟の仇打ちとして江戸に出て、江戸の総鎮守であった神田明神にいれば仇に出会えるだろう、とこの地に茶店を出したのが始まりなのだとか(仇には結局会えず)。

という、天野屋さんの外観。こちらはお土産等が買える店舗側の入り口です。その左側にあるのが喫茶側の入り口。季節的にかき氷がある時期だったのでかき氷機が飾られていました。

店内に入りました。天野屋さんといえば甘酒で、創業してすぐの頃から作られているのだとか。江戸期の貴重な甘味源として、スタミナドリンクとして大ヒットしたそうですよ。

かき氷メニューは超充実。これめっちゃ迷うやつですやんw。

メニュー後ろには甘酒と共に取り上げられた記事が。こちらは栄養フォーカスで、夏バテ防止として。

こちらはスタミナドリンクとしての側面。書かれているのは、発酵や和食でたくさんの著作がある小泉武夫さんです。

ということで甘酒です。ここまで引っ張っておきながら、実は私あまり得意でないので、友達が飲んでいるのをパシャリ。

もう1名の友達は、かき氷に甘酒をかけた版食べてました。甘酒は温かいのもあり、バリレーション豊富です。

お子ちゃまな私はいちごミルクのかき氷で。いやー、美味しい!
天野屋さんは地下に創業年より前に作られた、200年以上の歴史があると考えられる土室(むろ)があり、そこで麹を作り、そして甘酒、芝崎納豆、江戸味噌を作られています。東京のど真ん中で作られているって凄いですね。今度は江戸味噌買ってみようと思います。

———天野屋  基本情報———-
〇創業年 1846年創業 / 弘化3年創業
〇営業時間
・10:00~17:00(喫茶は16:00まで)
※日曜日火曜日(祝日の場合営業)、海の日、8/10-8/17定休日
ただし12月2週目~3月末の日曜日は営業。
〇住所
東京都千代田区外神田2-18-15
(公式サイト)⇒天野屋は、甘酒屋の老舗です。米と糀だけを使った手作り甘酒です。

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